潤滑剤について色々と検証した結果、モリブデンコーティングの有用性がわかりました。ならばということで早速シグナスにも施工することに。表題の通りウエイトローラーやプーリー辺りへのコーティングです。予想される効能はウエイトローラーの摩擦が減り変速が滑らかになり、それによって施工前と同一回転数でもウエイトローラーはより外側に位置してるんじゃないかと。コーティングしてない時より軽い力で変速していくようになると妄想しているのですが果たしてどうなるのでしょうか。
クランクケースカバー脱
職場に工具類を持ち込み仕事の合間での作業となりました。空き時間を有効に使える反面、組付けにしくじり走行不能に陥れば帰れなくなるという諸刃の剣でもあります。
プーリーを取り外して裏返し、ランプレート(ランププレート?)を見ると放射状に伸びる筋が。おそらくこれは…グリスだと思います…先回バラして組む時にドライブシャフトにグリスを塗ったような気がしないでもないのでたぶんそれのせいです。
パーツクリーナーでささっと汚れを落としてひと足先にコーティング。乾かしている間に他の作業を続けます。
ウエイトローラーにはしっかりとグリスが付着してました。ドクタープーリーの変形型ウエイトローラーの8.0gです。
Dr.Pulley ウエイトローラー 変形型 20×12 8.0g 6個入り YAMAHA シグナスX
プーリーの内側にもべったりと。控えめに塗ったつもりでしたがどういうことでしょう。理解に苦しみます。
パーツ洗浄
グリスがべったりと付着していたウエイトローラー、プーリーをパーツクリーナーで洗浄。中心の穴にティッシュを詰めて申し訳程度にマスキング。
スライドピース、プーリーボスも同様に洗浄。画像ではすでにウエイトローラーがコーティングされています。
モリブデンコーティング施工
みんなまとめてもう一度コーティング剤をスプレー。先にコーティングしたプレートはすでに乾きつつあります。
プーリーやプレートの窪みをみるとコーティング剤が溜まってました。スプレー前の撹拌が甘かったのか脱脂が完璧でなかったのか、原因は定かではありませんがひとまず放置して乾かしてやります。
30分後
プレートはちゃんと乾いてくれましたがプーリーの方は相変わらず水たまりが。
これ以上は乾かすために時間を割けないのでティッシュで拭ってやりました。
さあ組付けてやろうとプーリーをひっくり返してみると問題発生。ベルトと触れ合う面にまでコーティングが…
慌ててパーツクリーナーで拭いたらキレイになりました。これでホッと一安心…ってコーティングってこんな簡単に落ちるの…?
試しにプーリーボスもパーツクリーナーでもって拭ってみたらやすやすとコーティングが落ちました。こんなので本当に効果あるのかしらと疑いつつも組まなければ帰れないので組み付けていきます。
モリブデンコート済みのプーリー組付け
ウエイトローラーにグリスを塗ろうかやめようか悩みましたが塗ることに。先回のようにベッタリと残らないよう塗りつけて完璧に伸ばしやりました。
ドライブシャフトにプーリーを収め最後に表面を脱脂。ベルトの厚みをチェックしようと思いつつも毎回やらずに過ごしています。車両を購入した直後に新品に交換しているのでよほど大丈夫だとは思いますが。
あとがき
組み上げて早速会社敷地内を少し走りましたが大して変わってないような…?少しレスポンス、加速感が良くなったような気がしないでもないですがプラシーボとも言える程度の感触でした。敷地内では思う存分走れないので帰り道にじっくり走って検証することに。
やがてその時は訪れ意気揚々と走りだしました。しかし目を見張るような違いはやはり感じられず時間の無駄だったかなと思いましたがタコメーターを見たときに違和感が。およそ60km/hで走行している際、施工前よりも数百回転低い回転数になってました(たぶん)。グリスの塗り方を変えたので一概にコーティングのおかげとも言えません。さらには施工前の回転数をはっきりと覚えていないのでなんとも言えません。うろ覚えながら記憶が正しければ60km/h走行時の回転数が300〜500rpm下がったことになります。妄想していた通りの効果が得られたということになりそうです。
モノタロウで類似商品のレビューを見た限りでは自分と同じようにウエイトローラーに塗布している人がチラホラと居るようです。それ以外にもPTFEコーティングだとかWPC処理といったものをしてる人もいるようですがそこまで金をかける気にはなりません…卒なく不具合なく走ってくれれば充分です。パーツクリーナーでやすやすと落ちるようでは耐久性が不安ですが。
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