【シグナス改造録】クラッチセンタースプリングとクラッチシューのスプリングを社外品に交換【ODO=28,473km】

シグナス

プーリー、ウエイトローラーなどをモリブデンコーティングしパワーアップ(?)した我がシグナスですが、以前から気になっていた現象があります。アクセルオフで惰性で進み3000rpm付近でクラッチが切れるかどうかといった辺りで、どうもクラッチがすんなり切れないのかギクシャクする現象です。クラッチシューのスプリングがおかしいんじゃないかということで交換してみることに。

部品と工具調達

と、いうわけでAmaz○nで調達しました。キタコ製強化クラッチスプリング、こちらがシューに架かるスプリングです。純正比約15%アップとなり、純正より高回転でクラッチが繋がるようになってしまう代物です…スタートダッシュが良くなるようです。

キタコ(KITACO) 強化クラッチスプリングセット シグナスXSR/シグナスX/ビーウィズ125 307-0411130

もう一方はクラッチセンタースプリングです。交換する必要性はないのですが何となくついでに換えてみようということで買ってみました。純正比3%アップなので対して変わらないはずです。ドリブン側でベルトを挟む力が強くなり変速具合が変わるみたいです。バネレートが上がると変速しにくくなり定位置に戻りやすくなるといった感じでしょうか。3%アップ程度では体感できるのかは不明です。

デイトナ スーパークラッチセンタースプリング [3%UP] 【シグナスX125/SR(FI)〈国内仕様28S〉】【シグナスX125/SR(キャブ)〈国内仕様5UA〉】

あとはクラッチのごっついナットを外すためのスパナ。46mmとバカでかいナットを外すためのバカでかいスパナです。

キジマ(Kijima) レンチ ロックナット用 46mm

クランクケースカバー脱

週末にのんびりとやるつもりでしたが交換したらどうなるのか気になって気になって仕方なかったので平日仕事を終わらせた後に作業をすることに。

もやこの作業は手慣れたものですね。ボルトが10本もあるので非常に面倒ですがサイズが揃っているのは良心的です。ライブディオはたしか本数は少なかったけど長さがバラバラだったので。しかも年式によってゴムガスケットの形状が違ったりとか色々とうっとおしかった記憶があります。

プーリーの状態確認

開けたついでにプーリー側の状態を確認。先日のモリブデンコーティングがどうなったのかが気がかりでしたので。

しっかりとコーティングが剥がれてました。

スライドピースの摺動面もしっかりと剥がれています。逆にいえば今回コーティングが剥がれた箇所が変速において重要な箇所ということになりそうです。剥がれた箇所の潤滑の仕方、いかに摩擦を減らし効果を長持ちさせるかを今後の課題とします。

しかし今回の作業の目的はこちら側、クラッチの方なのでひとまずプーリーは置いておいてクラッチアウターを外して作業を進めます。

クラッチのナット脱

クラッチアウターを外してクラッチ取り外し。マーキングが既にされていたので交換後締め付けるときの目印にします。

シザーホルダーを刺して足で抑えながら46mmスパナを当ててハンマーでどついてやったら無事に緩みました。あとはナットを外したときにクラッチがかっ飛ばないようにしっかりと抑えながら慎重に緩めていきます。

無事に外れました。初めての作業でしたがここに関してはしっかり予習したのであっさり外せました。

内側を覗き込むとなんか汚らしいです。油汚れではなくなにかカスが堆積したような汚れ方です。

センタースプリングが収まっていた部分を見ると段付き摩耗してました。全周に渡ってではなくて半周もないくらいの範囲でしたがここが摩耗しているということはスプリングの伸び縮みに支障がありそうです…

クラッチセンタースプリング交換

とりあえず並べてみました。たしか右が新品です。へたると縮んていくようですが並べて見比べた限りでは大差なかったです。押し比べた感じも違いが分かりませんでした。さすがは3%。しかし問題は元々付いていたものが純正とは限らない事です。中古で購入した車両なのでどこをどうイジられているのか分かりません。プーリーは交換されているとの話は聞きましたが、自分が最初にイジったときに純正に戻しています。

元々ついてたやつが少し錆びていたのでうっっっすらとグリスを塗っておきました。

クラッチスプリング交換

次はクラッチスプリングの交換です。Eリングを3つ外してカバーを取り外していきます。隙間にマイナスドライバーを刺してコリッとやればプリッと外れます。

いよいよスプリングの交換ですが硬くて全然はずれません。しっかりと穴の向こう側に引っかかってます。

どうせ交換するからいいや、ってことでマイナスドライバーでこじって隙間を広げて、そこをラジオペンチでつまんでひん曲げて外しました。

先端がフック状になっているバネ外し工具があればもっとラクに安全に外せると思うのですが手元になくて…しかし今思えば、そんな工具を持っていたような気がしないでもないです。10年くらい前にRZRのチャンバーのバネを脱着するために買ったような…?物置の奥底に埋もれているかもしれません。

シューが3つあるのですがそれぞれ三者三様の状態でした。画像左上のヤツはすいすいと動き、かと思いきや下のヤツは若干渋くて、右上に至ってはガッチガチで全然動きません。

先の画像で下に位置してたヤツを少し引き上げてみたら見事に錆びついてました。右上のヤツには6-66を注入してしばし放置です。

徐々に徐々に動きが良くなっていきなんとか外れました。軽くヤスリなどでこすってやりたいところですが持ち合わせていなかったのでうっすらグリスアップのみにとどめましたが外す前と比べたら充分に動きは改善されたのでひとまず良しとします。

で、ここでようやくクラッチスプリングの出番です。

ピンにシューを入れてからでなくて、入れる前にスプリングを取り付けた方が良いと誰かが言っていたのでその方法でやりました。

グリスアップしたとはいえ万全ではないためかなかなか奥まで入ってくれません。人力ではここまでで限界でした。このままではプレートとEリングの取り付けが出来ません。

この数ミリの隙間を埋めなければなりません。

クランプを使ってぐにゅ〜っと圧入しました。

奥までキッチリ入れてプレート、Eリングの取り付け完了です。

ここまで来たら残りはもう一息です。

手と膝でクラッチを押し込みつつナットを少し入れてやりました。ここのナットは締め込みが甘いと外れる恐れがあるみたいなので手を抜けません。レンチである程度締めたあと、ハンマーを使ってどついてやりました。

元々ついていた印と半周くらいズレているのですが…これ以上締めれそうにないのでたぶんこれでオッケーです。(たぶん)

シャフトの先端がなんか汚らしかったのでパーツクリーナーで清掃。トルクカムの内側の様子をろくに見てませんがそれのせいでしょうか…また今度確認します。

クラッチアウターを取り付け。こっちは印通りに締めれました。

珍しくプーリーにマーキング。これで次回開けたときにどのくらいまで変速しているのかがわかるはずです。

あとがき

組み付け後、早速試乗してきましたが、クラッチスプリングが15%強化された関係で発進時の感覚が狂い最初は戸惑いました。いつの間にか慣れましたが。

センタースプリングを交換する前は60km/h走行時で5500rpm位だったのが5800rpm位になったような気がします。それ以外は特に変わったことはなさそうです。交換前より悪くはなっていないはずです。

クラッチが切れるかどうかでギクシャクする現象はなくなりはしませんでしたが少しマシになったようです。スッパリ切れるときは切れます。クラッチスプリング、クラッチシューに問題がないと仮定すると、センタースプリングがおさまってる部分の段付き摩耗が原因なのかもしれません。近いうちに要チェックです。

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