先日、スタータークラッチを交換したばかりではあるがやはりその奥のギアたちに手を加えなかったことが悔やまれてしょうがない。最近は比較的軽い方ではあるが重い腰を上げスターターギアの点検とさらには他の部分もついでに点検することにした。
↓は先回のスタータークラッチ交換について
クランクケースご開帳
いつも通りにセンタースタンドを取り付けてクランクケースカバー脱。この画像は今までとひと味違うことにお気づきだろうか…?このブログを毎記事じっくり見てくれている人がいれば気づいてくれるかもしれないが残念なことにそんな奇特な人は存在しない…
今までの作業と違いクランクケース内の奥底を覗き込んだ先回の作業時に明るさが明らかに足りないことに気付いた。そこで奮発して頭に着けれるライトを購入し早速使用。おかげで作業もやりやすくなり画像のクオリティも上がった。
ドライブプーリー、クラッチなどなど取り外し。まずはスタータークラッチ付近から手を付けた。
スタータークラッチ周りの点検、清掃
交換したばかりのスタータークラッチを引っこ抜き、前回ノータッチだったスターターギアの取り外しに着手。やはりオイルが滲んできている…オイルシール交換必須のようだ。
8mmのボルトを3本外してプレート×2脱。中途はんぱに汚れが落ちてるせいで汚れが際立つ。
デカい方のギアの裏側ももちろん…
元の色のお陰で目立たないがやはり汚い…
ベアリングも抜き取り丹念に清掃。やらないよりはマシになったと達成感。
ケース内も気持ち程度に。細かいところはやりきれないので今回はパス。綿棒でも取りに行こうと思ったが今回はパス。そのうちオイルシールを交換するはずなのでその時に気が向いたら…
ベアリングにグリスは何を塗ろうと悩んだがちょうどトルクカム用にこれを用意したのでとりあえず塗っておいた。セカンダリーシーブ用と謳ってはいるが専用ではないので問題ないだろう。
ヤマハ(YAMAHA) グリース E 150g 90793-40014
グリスアップを終えたらあとは元通り組付け。小さい方のギアにはたしかシムが2枚あり、前後に挟む感じだった。
スタータークラッチも組付けてここらへんのメンテはひとまず完了。次回、ここらに触れるのはオイルシール交換のときだろう…
クラッチの点検
アウターの内側をざっと見ると均等に当たってない箇所が見受けられる。これの原因は…シューの偏摩耗…?スプリングのへたり…?ひとまず、汚れだけは除去。
クラッチシューの内側はいい感じに汚れていた。シューの残量は多分まだ大丈夫。測定まではしていない。目視で判断。
スプリングも外して点検しようと思ったがスプリング外しが手元になかったので今回はパス。シューの可動軸の状態が気になるけど今回はパス。ただ、アウター内側のアレが気になるのでしばらくは様子を見つつ、いずれは丸ごと交換も視野に入れ(ry
トルクカムの点検・清掃・グリスアップ
気を取り直してつぎはトルクカム。交換から約1.5万km走行したセンタースプリング。たぶんまだ大丈夫だろう。
スプリングシートも交換前のような変な跡は見受けられない。先日の点検・グリスアップから400kmほどしか走行していないがグリスの変色具合が凄まじい…セカンダリーシーブ用のグリスを使わなかったせいなのかもしれない…
と、いうわけで今回はヤマハのグリースEを塗布。見た目、色合いは大差ないが触れた感じは若干硬く感じる。そのうちクラッチらへんを交換することになると思うのでその時にどうなっているか楽しみである。
プーリー側の点検・ウェイトローラー変更
トドメの作業はプーリー側。プーリーの内側には先回トルクカムに塗布したものと同じグリスではあるがこちらは大して劣化や変色しているような感じはない。トルクカム側のほうがドライブプーリー側と比べて酷使されているということだろうか…
今回は気分転換で9gの異形ローラーを投入。より低回転でとことこ走れるのではと期待。10km足らずの通勤において加速性能は特に気にはしていない。
今回も忘れずにマーキング。シムは2枚ともドライブフェイスの外側へ。
あとがき:試乗
クランクケースカバーを取り付けカバーのカバーを取り付けセンタースタンドを取り外し、工具一式を片付けてちょいと着込んで試乗へ。恐る恐るセルボタンを押してみるとエンジンが始動。アクセルを捻ると走り出した。マジで走り出した。ちょっと感動。
どうやらスターター関連の組付けに関しては問題なかったようだ。ウェイトローラーの重量変更も狙った通りに効いているようである。加速性能に特に不満もなし、最高速だかなんかは試す気がないのでどうでもいい。
やはり気になるところはクランクシャフトのオイル漏れとクラッチ付近だろうか。今年のGW辺りは気が向いたらまた遠出しようかと目論んでいるのでそれまでにベストな状態へともっていきたいところだ。
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