↑先日、SP武川ハイスピードプーリーに強化スライドピースを取り付けてやろうとプーリーを研磨するも挫折し、それ以降ノーマルプーリーを使用してきた。
あれからひと月半の月日が流れそのキズも癒え、ようやく気合が充実してきたので再挑戦することに。
強化スライドピース装着のためのプーリー研磨(2回目)
ホルツ 補修用品 コンパウンドミニセット 粗目・細目・極細 25gx3本セット
あわよくば鏡面に仕上げてやろうと今回はこんなブツを用意した。実際は先回の作業直後には手元にあったのだが、あまりにも落胆していたためやる気が全く起きなかった。ようやく気合が充実してきたため(ry
粗目から順に施工していったがどうも見た目が美しくない…指ざわりはだいぶ改善されてはいるものの見た目が全く持って美しくない…
スライドピースとの摺動部、3ヶ所を同様に作業を進めるもどうにも見た目が(ry
強化スライドピース装着のためのスライドピース研磨
痺れを切らして強化スライドピースを研磨してやることに。だがしかし、仕上げ用のコンパウンド如きに削られてしまうほど強化スライドピースはヤワではなかった。強化されていないスライドピースでも早々削れはしないと思うが…
痺れを切らしてコンパウンドではなくダイヤモンドヤスリで削ることに。だがしかし流石は強化スライドピース。ダイヤモンドヤスリでやすやすと削られるほどヤワではなかった。全く削れないわけではないが思うように削れない…
削ってはプーリーと合わせ削っては合わせを繰り返し、多少はキツさが和らいできた。あまり削り過ぎては強化スライドピースの意味がなくなってしまうのではと思いギリギリのところを狙い慎重に削った。
プーリー交換(ODO=43499km)
こんなもんでいいだろうといった辺りでスライドピース削りを終え車体への取り付け作業へ移行。
ついでにスタータークラッチを外してオイル漏れを確認。やはりシールの下部が若干油ぎっている気がする。
実は交換しようと思いパーツリストからそれっぽい品番を拾い手配していたのだがどうも間違えたらしい…品番を入力し間違えたのではなく、そもそも拾った品番が違っていたようだ。ということで今回はパス。
数年ぶりにドクタープーリーの異形ローラーから普通の丸型のウエイトローラーに変更。そして強化スライドピース装着へ…
アドバンス・プロ シグナス グリファス 超樹脂ウエイトローラー8g WR-CG08Y
と思いきややはりまだキツかった。スライドピースが内側に収まっているときはスイスイ動くが、外側にスライドしてくるとすっぽりハマってしまう…もう少し削ってやればあるいは…しかしこれ以上やる気が起きず、とはいえプーリー、WRを替えないわけにもいかず。純正スライドピースに続投してもらい、強化スライドピースはまたしてもベンチ入り。
試乗
プーリーを変えたからかはたまた普通のWRに変えたからか、どちらのせいかは定かではないが明らかに乗り味が変化した。純正プーリーのときと比べて加速感が良くなった。さすがはハイスピードプーリー。最高速に関しては試す機会も度胸もないので…
優しく発進しているときはそれほどでもないが、強めにアクセルを捻ると7500rpm位まで上がりすぐさま7000rpmくらいまで下がる現象が生じた。純正プーリーのときにはこんな現象はなかったはずだが…
この場合、変速回転数とやらは7000rpmになるのだろうか…?最大トルク回転数が7500rpm、最高出力回転数は8500rpmらしいのでもう少しWRを軽くしてやると良いのかもしれない。と思いつつなかなか時間が取れず10日ほど時が過ぎた。
トルクカムの点検、ウエイトローラー変更ほか(ODO=43630km)
先日、トルクカムピンを交換した際に、シマノプレミアムグリスをトルクカムに塗布したのが無事かどうか気になったのでまずはそちらを点検することに。塗布後約200km走行している。
今回の作業に当たって用意したのはこいつら。
アドバンス・プロ シグナス グリファス 超樹脂ウエイトローラー7g WR-CG07Y
KN企画 MOS シグナスX BWS125 BW’S125 クランクケース フィルター ドレスアップ 外装 カスタム ステンメッシュ
M-Factory Mファクトリー エムファクトリー: 121014プーリーホルダーレンチ
ウエイトローラーだけでも良かったのだがついでにクランクケースのフィルターも購入。ドレスアップ効果はどうせ隠れるところなので期待してはいないが冷却効果が上がるらしい。
プーリーホルダーレンチはWebikeで純正部品を頼んだついでに送料無料のための頭数合わせで購入。
クランクケースカバー、プーリー脱
こちらのフィルターは交換してから大して使っていないのでまだそこまで汚れてはいない。交換作業は後ほど。
さっそく例のホルダーレンチを使用してみたがどうも使いにくい…2人で作業するなら良いかもしれないが1人での作業ではかかりが浅く上手く押さえられない。いつものシザーハンズのほうがやはり使い勝手が良い。
プーリーのマーキングは外側の1〜2mm程度を残して消えていた。
クラッチアウター、トルクカム脱
やはり使い慣れたシザーハンズのほうがやりやすい。すんなり緩めることに成功。
クラッチシューの状態はやはり三者三様。均一に当たってないのか何なのか、変色具合がまるで違う。クラッチの46mmのナットはゴムハンマーでどついて取り外し。
トルクカムの点検、清掃
スプリングシートの根元辺りが少しめくれていた。今までこんな現象はなかったはずだが…ゴムにシリコングリスを馴染ませたせいだろうか…さらには放射状に伸びる筋たち。グリスが漏れ出たものと思われる。
スプリングシートを外してグリスの状態を確認。シマノプレミアムグリスには荷が重すぎたのか、見事に変色、劣化していた。大分粘度が落ちて柔らかくなっていた。
内側に塗布した分は幾らかマシな状態ではある。もっと沢山塗っておいたはずだが量が少ない。遠心力で漏れて何処かにいってしまったのだろうか…
これだけ放射状の筋があるということはそういうことなんだろうと思われる。
トルクカムの清掃、グリスアップ
気を取り直してトルクカムの清掃を行なった。上の画像はすでに清掃済。スマホを持った手が映るほどにドリブンフェイスがツルツルになっていた。
本来ならばこのプーリー表面のようにくすんだ感じになっていなければならないはずだが…グリスが漏れて滑り気味なのか、それとも他に原因があるのか…現状として走行に著しい支障はないがドリブンフェイスでベルトが滑っているとなるとパワー伝達ロスとなり、さらには燃費の悪化にも繋がるだろう。オイルシール、Oリングの交換を前向きに検討しなければならない。
気を取り直してグリスアップ。シマノプレミアムグリスには引退してもらい、今回はセオリー通りにヤマハグリースEを塗布。
トルクカムピンにももちろんヤマハグリースE。スプリングシートの内側にもヤマハグリースEを馴染ませた。
ピンの溝には気持ち程度にヤマハグリースE。改めて画像で確認すると下側のOリングがヘタっているような気がしないでもない。上と比べるともっこり具合が足りない気がする。
交換しようにも手元に新品がないのでそのまま組付け。ひとまず走れないわけではないので気にはなるけども気にせず組付け。
せっかく46mmのソケットを用意したので、今回はちゃんと変換アダプタも用意したのでトルクレンチによる締め付けを試みた。しかし1人で押さえながらでは90Nmには到達できず。80Nmならばどうだと試すも到達できず。70Nmでようやくコリッと鳴った。そこからさらにゴムハンマーでどついて90Nmくらいに締め付け出来ただろうといった辺りでマーキング。
あとはアウターの内側とシューを軽く清掃。
ドライブシャフトにもヤマハグリースEを馴染ませた。
ウエイトローラー交換(8g→7g)
続いてはプーリー側の作業。
ウエイトローラーといえども転がってはいない、とどこかで聞いたような気はするがまるで転がっているかのように全周に渡って跡がついていた。
当たりの強弱があるのか変色具合が物によってまるで違っていた。アドバンスプロの刻印は見事に消えている。
今回は用意したアドバンスプロの7gを投入。少し走ればこの刻印もまた消えてしまうのだろう…
7gの威力に期待して盛大にマーキング。
今回はシム位置も変更。0.3mmを内側、0.5mmは外側へ。
クランクケースカバーを付ける前に軽くエンジンを始動。シム位置変更が効いているのか今までよりも外側にベルトがかかっているような気がした。
クランクケースフィルター交換
今回の作業のメインディッシュ。とはいえ大した作業ではないが。
押さえパーツとフィルターの間に若干の隙間があるが気にせず組付け。それよりもウエイトローラー交換後の乗り味のほうが気になって仕方ない。
あとがき:試乗
逸る気持ちを抑えられず寒空のなか早速試乗へ。恐る恐るエンジン始動。いつもよりもこころなしか排気音が力強い。気のせいだろうか、おそらく気のせいだろう。
しかし、ウエイトローラー軽量化(8g→7g)はほぼ狙い通りだった。フロントが浮くのかと思うほどの凄まじい加速感。純正プーリー+異形7gでは味わえなかった感覚だ。最高速を試す度胸はないのでどうなったかはわからないが、軽すぎな状態ではなさそうなのでおそらく大差はないだろう。
変速回転数は今までの7000rpmから8000rpm付近へ。7500rpm付近を狙っていたのだが若干上がりすぎたようだ。ということは7.5gのウエイトローラーに変えればちょうど狙い通りの回転数に落ち着いてくれるだろうか…?
ウエイトローラーはともかくトルクカム側が色々と気掛かりなので、オイルシールとOリングをなるべく早目に新品交換し、最悪の場合はトルクカム自体の新品交換も視野に入れしばらくは様子をみることにする。
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