トルクカム付近を触るたびにグリスのお漏らし、飛び散りが気になって仕方がなかったので新品のオイルシール、Oリングを調達し交換することにした。
ドライブ側、ドリブン側の状態チェック
プーリーチェック
まずはドライブ側から。ウエイトローラーを7gに変更して加速感は凄まじくなった。が、全力は変速していないようだ。
↑8gのほうが若干ながら変速量は上のようだ。さらなる変速を求めるならばウエイトローラーを重くする必要があるがそれにともない加速が失われてしまう。しかし燃費は良くなるだろう。端まで使い切れるかどうかはひとまず深く考えないでおいてしばらくはこの加速を楽しむことにする。
ドリブンフェイスチェック
続いてはドリブン側の確認。まずはドリブンフェイス。相変わらずツルツルである。
クラッチハウジングチェック
クラッチハウジングを外して内側をみるとグリスが飛散した跡が。塗る箇所を誤ったのか、トルクカムから漏れ出ているのか定かではないがあまり好ましい状態ではない…
グリス飛散チェック
フェイスの裏側もばっちりグリスが塗布されていた。トルクカムから漏れ出たのか、誰かが勝手にグリスアップしたのか定かではないがあまり好ましい状態ではない…
グリスの状態も見栄え的によろしくない。先日グリースEを塗布してからわずか1週間足らず、走行距離にして68kmでこの有り様である。変色しているだけなら問題はないが見栄え的に好ましくはない…
センタースプリングチェック
最後はセンタースプリング。左は以前取り外した元々装着されていたおそらく純正も思われるモノ。右が今回取り外したデイトナの3%up強化スプリング。
オドメーターが28473kmのときに交換したので約1.5万km走行したことになる。交換時に並べたときは高さに差は見られなかった気がするが今回は若干デイトナの方が低い。ヘタリ気味なのだろうか。押し比べた感じでも若干デイトナの方が柔らかく感じる。ヘタって(たぶん)純正の中古よりも柔らかくなっているなら3%upが数%downになってしまっているかもしれない。
トルクカムのオイルシールとOリング交換ほか
点検を終え本題へ。まずはオイルシールから。純正品番93104-41801
軽く圧入されているのでちょっとレディオペンチでつまんだ程度では外れない。反対側から適当なモノを当ててハンマーでどつけばやすやすと外れる。オイルシールの裏側のミゾは素晴らしい汚れ具合だった。
取り付けも適当なモノを当ててゴムハンマーでどついて圧入。自分は46mmのソケットを当ててどついてやった。
次にOリング。純正品番93210-43800
こちらはただミゾにハマっているだけなのでよほど不器用でなければ簡単に外せる。取り付けに関してもただミゾにはめるだけなので(ry
塗ってから1週間足らずではあるが”古い”グリスをざっと拭き取り新しいグリスを塗布してから組付け。オイルシールが新品になったせいか合体させるときの抵抗感が今までよりも増していた。ピンをはめスプリングシートをかぶせたあとにスライドさせた感覚も同様である。
やはりオイルシールが劣化してグリスをお漏らししていたのだろうか。これほど抵抗感が変わるとなると変速具合にも多少影響がありそうな気がしないでもない。
センタースプリングは純正中古に変更。サビが気になったので真鍮ブラシでざっと擦り落としグリスを塗って拭き取り。塗ったままでは飛び散ること必至である。
ついでにシム位置も変更。2枚とも外側へ。
とりあえず試乗
まず発進時、タイヤが動き出す回転数が下がった。6000rpm付近から5500rpm付近に。おそらくシム位置を変えたからだろう。
さらには変速回転数も若干下がった。500rpmほどだろうか。7000〜7500rpm辺りに。おそらくシム位置を変えたからだろう。
オイルシールとOリング、センタースプリングを交換したことによる効果はどうだろうか。うっかりシム位置まで変えてしまったのでそれらによる効果が分かりづらい。というより全くもってわからない。
あとがき:手直し
なかなか時間が取れなかったので1週間ほどそのまま使用しトルクカム付近のグリス漏れ点検を兼ねてクランクケースご開帳。マーキングの残り具合は大差なし。ウエイトローラー8gのときよりは変速していないが、0.3mmシムをボス側にかましたときよりは変速しているような気がする。
クラッチハウジング内側は変わらずグリスが飛散。前よりは減ってはいるが…
スプリングシート周辺もグリス飛散中。こちらも前よりは減っている気がしないでもない。とりあえず今回は漏れチェックのみで拭き取るだけに留めた。グリスお漏らし問題に関しては解決したとは言い難いが、とりあえずは様子見で。
0.3mmシムをボス側にかましマーキング。期待を込めて4.5本。
試乗兼お買い物
寒さも和らぎ風もなく晴れた昼下がりに作業を終えた。近場数分の試乗だけではもったいない。せっかくのいい天気。買い物がてら試乗へ。
まずは発進時の回転数。シム位置を変えたせいだと思われるが6000rpm付近に。アクセルの捻り具合によっては5500rpm付近、またある時は6000rpm以上に。
変速回転数も同様に。7500〜8000rpm辺りでぐいぐいと伸びていくスピード。最高速に関しては(ry
デイトナの3%うpセンタースプリングのときよりもレスポンスが良くなったような、乗りやすくなったような気がしないでもない。純正レートのほうが我がシグナスには適しているということだろうか。
今回は色々と思うところがありセンタースプリングを純正へと戻した。タンデムを前提に2種スクーターは純正で硬めに設定されている、とリーダーがおっしゃっていた。タンデムしないならば逆に弱めたほうが良い、とも。少なくともボアアップすらしていない我がシグナスには強化センタースプリング()は不要であるとの結論に至った。
しかし、使い込まれたデイトナ強化スプリングのときと比べて若干回転数が増しているような気がしないでもない。やはりヘタっていたのだろうか。強化ではなく弱化を良しとするならばデイトナ強化スプリング(中古)を使ったほうが良いのかもしれない…しばらく悩んでみることにする。
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