燃料ポンプが壊れると冷間時は始動できても温まるとできなくなり、走行中にエンストをすることもあるらしい。
エンジン始動時の一抹の不安。バッテリー交換により改善されるかと思いきやそうでもなかった。常に、ではないが稀によくかかりづらい状態だ。
もしかしたらこれは燃料ポンプの不具合?と疑い、他にも思い当たる節があったため面倒だがついに交換を決意した。全ては安全に上越家ツーリングを終えるためである。
カメレオンファクトリー シグナスX(FI)(BW’S125 マジェスティ125FI) 強化燃料ポンプ CKP500
外装取り外し
燃料ポンプにアクセスするためにはステップボードを外してタンクをずらさなければならない。そこに至るまでに外装の殆どを剥がさなければならないが大方はビスやボルトを外せば難なく取り外せる。それらは今までに何度か外したことがあるので容易い御用だ。
しかし、初挑戦のステップボードで躓いた。足元にある4箇所のボルト、ステップボード後方の左右に1箇所ずつあるボルトを外せば引っ張るだけ、と思いきやそうは問屋が卸さない。3箇所ある爪はただ溝にハマっているだけのはずなのに…
押したり引いたり、叩いたり殴ったり、泣いたり笑ったり。悪戦苦闘しつつネットで情報を収集。
ステップボードを外すためだけに30分以上格闘しようやく取り外しに成功。外してみて苦労した理由が明確になった。
下手くそな絵で恐縮ではあるが、”ココ”にステップのもっこりがハマっているため引っ張るだけでは外せなくなっている。
取り外すためには裏側からレッグシールドを歪ませてステップのもっこりを”ココ”から抜かなければならない。
なにはともあれ作業開始から約1時間。
ようやく燃料ポンプが剥き出しに。
燃料ポンプ交換
早速ポンプの交換、といきたいところだがこのままではフレームが邪魔をしてボルトを外せないのでタンクの固定を解いてずらさなければならない。
と、その前に配線とホースを取り外し。
前後に2箇所ずつあるボルトを外して少し前方へスライド。ついに来たるべき時が来た。
まずは配線の取り外し。
ここのストッパーを外さなければならないのだがAssyのままでは思うように作業が出来ないので、
先にポンプを取り出し作業したほうがやりやすいだろう。3箇所の爪が折れないよう慎重に外さなければならない。
隙間にカッターの刃を潜り込ませ少しずつストッパーをずらしていき、ある程度進んだらマイナスドライバーにバトンタッチ。
無事にポンプの摘出に成功。もしかしたら一度は交換されているのかも?と思っていたが少なくともカメファクのポンプには交換されていなかったようだ。あとはポンプを入れ換え元通りにするのみ。
例のストッパーをハメる際には7mm(6mmだったかも)のメガネレンチが具合が良かった。ひとまずポンプAssyをタンクに装着したら配線、ホースを繋ぎ始動確認。キーをONに回したら今まで以上にご機嫌な作動音を奏でてくれた。(たぶんステップボードに遮られていないせい)
元通りにしたらあとは漏れがないかの確認。が、自走で給油しに行かなければならないのでシート下のカバーのみ外した状態で一路ガソリンスタンドへ。恐る恐る満タン給油したがどうやら漏れはなさそうだ。ゴムシールを使い回したため心配だったが一安心。
あとがき
強化ポンプに換えたことにより消費電力が増えたようだ。無灯火アイドリング時に14.4Vだったのが14.3Vに低下。ヘッドライト点灯時は14.0〜14.1Vに。LEDヘッドライトに交換し消費電力が減った分が帳消しになってしまった。
ポンプ交換作業に関しては特に問題なかったようで漏れもなく不具合らしい不具合もない。冒頭で述べたエンジンかかりづらい病も今のところは一度も発病していない。
アクセルレスポンスも良くなったような気がしないでもない。末期とまではいかなくてもある程度蝕まれていたのかもしれない。
あとは燃費が気になるところであるが、説明書きによるとインジェクター等を交換していないフルノーマル車両の場合は使われなかった燃料はタンクへと戻るそうなので、これを盲信すれば燃費の悪化はなさそうではある。
エコドライブにそこまで努めずひとまず1週間走行した結果。著しい燃費の悪化はみられなかった。3月の終わり頃という季節、気候等の影響もあるのかもしれないが。
その後4ヶ月超、走行してみた結果特に不具合らしい不具合もなく無事に過ごしている。
ゴムシールを交換しなかったため、いずれ漏れてくるのではと心配だったが大丈夫そうだ。
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